帰宅部の寄せ書き

2人で書いたり、1人で書いたり、思想はやんわり強め

今週のお題「小さい春みつけた」

そろそろ冬も佳境のはずですが、普通にバカ寒いですね。学生だったら卒業式の時期ですが、こんな寒いのに立っては礼して座るのを繰り返すのは可哀想です。式辞でも春の訪れを感じるこの佳き日ってよく言いますが、こんな寒いんじゃ来賓の人に「どこがじゃ!」ってツッコまれてしまいますね。さて、そんな寒い中の今週のお題は「小さな春みつけた」です。まぁ前述の通りこんな寒い寒いって書いてて春なんか見つけてる訳がないんですけど。それじゃあこの記事が書けんので、春を探しに寒い外に探しに行きました。

春と言ったらまぁ桜ですよね。まだ咲いてないにしても蕾くらいだったらもうあるでしょと思い桜の木を見上げたら、僕の視力が落ちたのかよく見えませんでした。春ではなく僕の小さな老いを見つけてしまいました。それより、見上げた時にネックウォーマーの隙間に冷風が入ってきて寒い思いをしました。ぬあぁ。

次に探す物は、菜の花です。七草粥に入れるものです。僕は食べたことありません。寒い中近所の公園に赴き、菜の花を探しましたが菜の花がどんな見た目か知らんかったので見つけることはできませんでした。それより菜の花を探した際に前日の雨が花や草に滴ってて靴が濡れ足も濡れました。ぬああぁ。

次で探すのは最後にしました。今までは春ならではの物を対象に探してましたが。やはり、春が春たらしめるのは我々人間だなと思い。春休みで友達と外で遊ぶ子供とか、日向ぼっこしてるお年寄りなどが春そのものなんだと思い、公園の冷たい外気に冷やされた冷たいベンチに腰掛けて、春を探しました。

しかし、公園には外で遊ぶ子供おろか日向ぼっこしてるお年寄りもいませんでした。いるのは年がら年中いる恐らく陸上をやってるのであろう背の高いお兄さんと僕だけでした。

もう春なんてどこにも無いのかと落胆し、とぼとぼと家路に着き。ベランダで煙草の煙を黄昏に溶かしながら俯き耽っていると、突然、1階から爆発音が聞こえてきました。急いで煙草のフィルターギリギリまで吸ってから1階に行くと、姉が顔の穴という穴から粘液を撒き散らしていました。それを見て。ああ、灯台もと暗しだった。家の中にこそ小さな春があったんだと思いました。色々書きましたが、僕にとっての小さな春は姉の花粉症でした。